単語帳 医学医療系
EBM
Evidence Based Mdicine:科学的根拠に基づく医療
アカウンタビリティ
説明責任
セカンドオピニオン
他施設の医師の意見
クリニカルインディケータ
臨床指標
インフォームドコンセント
説明と同意
ヘルシンキ宣言
人体実験に対する倫理規範。正式名称は「ヒトを対種とする医学研究の倫理的原則」。
基本原則を以下に示す。
患者・被験者の福利の尊重
本人の自発的・自由意志による参加
インフォームド・コンセント取
ベルヌ条約
著作権に関する国際条約
リスボン宣言
患者の権利に関する国際宣言
ジュネーブ宣言
医の倫理に関する医師会の宣言
WHOガイドライン
World Health Organization (世界保健機関)が定めるガイドライン。個人情報保護に関するガイドラインはない。
OECDガイドライン
Organisation for Economic Cooperation and Development(経済協力開発機構)が個人情報保護に関する法律を策定。
医療法
国の医療のあり方や医療提供施設について規定している。
1.医療の安全確保
2.医療情報の適切な提供
3.病院・診療所・助産所の開設や管理
4.病院・診療所・助産所の整備や機能分担
日本の医療制度の特徴
強制加入による国民皆保険制度。次の特徴がある。
1.現物給付
2.強制加入
3.自己負担金あり
4.社会保険方式
5.保健医療機関を自由に選択可能
医師法
医師全般の職務・資格などを規定している。
医師の義務や罰則などについて規定。
DPCコード
DPC(Diagnosis Procedure...
診断群分類包括評価
日本における医療費の定額支払い制度に使われる評価方法。DPCに基づいて評価される。
点数は入院日数は逓減(ていげん)し、特定入院期間を超えると従来の出来高算定になる。
DPC/PDPS(D
医療費自己負担割合
小学校入学前 医療費の2割
小学校入学後〜70歳未満 医療費の3割
70〜75歳未満 2割 ※平成26年(2014年)4月改訂
麻薬取扱者
麻薬取扱者
以下の三つに分けられる
麻薬施用者:病気治療の目的で麻薬を施用したり、麻薬を記載した処方箋を作ることができる。
麻薬管理者:麻薬を使って診療している施設で麻薬を管理しする
助産師
看護師の資格を有し、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者もしくは褥婦に対する療養上の世話または診療補助を行うことを業とする女子。
管理栄養士
特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、影響状態、利用者の状況などに応じた特別の拝領を必要とする給食管理およびこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導などを行うこと
保健師
看護師の資格を有し、厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者。
薬剤師
調剤、医薬品の供給、その他薬事衛生を司る医療従事者のこと。
薬剤師法により、「処方箋に記載された医薬品につき、その処方箋を交付した医師、歯科医師または医師の同意を得た場合を除くほか、これを変更
トリアージタグ
トリアージとは災害発生時などに多数の傷病者が同時に発生した場合、傷病者の緊急度、重症度に応じて適切な処置や搬送を行うことを目的として、優先順位を決定することである。その際に用いられるのがトリアージ
平均在院日数
患者一人あたりの入院期間を示す指標。
平均在院日数=A / ((B + C) /...
変動費と固定費
変動費:売り上げとともに変動する費用。例)医薬品費、診療材料費
固定費:売り上げに関わらず固定の費用。例)給与費、賃借費、減価償却費
医療の質
A.Donabedianによる医療の質を評価する三つの視点。
構造(ストラクチャ)、過程(プロセス)、結果・成果(アウトカム)のこと。
構造:医療サービスを提供する前から定まっているもの
インシデントレポート
所謂ヒヤリ・ハット報告書。
目的はインシデント発生の背景や要因を明らかにし、効果的な事故対策に結びつけること(インシデント分析)である。
当事者の職種、患者の治療状況、当事者の経験年数、患者への説明内
胸腺
免疫に関わるリンパ球の一種であるT細胞の文化・成熟に関わる臓器。
副腎
左右の腎臓丈夫に接して存在する内分泌器官。髄質からはアドレナリンやノルアドレナリン、皮質からはコルチゾール、コルチコステロン、アルドステロンなどのホルモンを分泌する。
総胆管
脂肪の消化吸収に働く胆汁を十二指腸へ運ぶための導管。
気管支
呼吸に関わる空気の通路である気道の内、喉頭やり抹消側の気管が分岐した後の枝部分の名称。
S状結腸
S字に屈曲しながら直腸に続く結腸の遠位部分。
ピロリ菌
胃・十二指腸潰瘍、慢性萎縮性胃炎を引き起こす。胃がんの発症要因のひとつとも考えられている。
肝炎
B型、C型などのウイルスの感染、自己免疫、薬剤、アルコールや代謝異常による、肝実質の炎症。
慢性肝炎は炎症が6ヶ月以上持続する状態で、肝細胞ガンを発症するリスクが高い。
動脈血
肺でガス交換が行われた直後の酸素含有量に富む血液。
肺静脈、左心房、左心室、大動脈とその分枝には動脈血が流れる。
静脈血
全身の臓器に酸素を供給した後の酸素含有量の少ない血液。
肺動脈、右心房、右心室、大静脈には静脈血がながれている。
心筋症
遺伝子異常、アルコール、ウイルス感染など様々な要因により、心機能に障害をきたす心筋の疾患。肥大型、拡張型、拘束型に分類される。
狭心症
心筋の一過性の虚血(酸素欠乏)により胸痛などの症状が出現しても、心筋の壊死には至らない状態。
心内膜炎
心臓の内側の壁である心内膜が損傷して炎症を起こし、細菌のコロニーや血栓からなる疣贅(ゆうぜい)を生じて、心機能障害、敗血症、塞栓症を起こす疾患。
心筋梗塞
冠動脈の硬化、血栓、攣縮により冠動脈が閉塞し、心筋の壊死を生ずる。
カテーテルを使った拡張術やステントによる治療が行われる。
心臓弁膜症
心臓の4つの弁のいずれかに変形、変性などを生じ、狭窄や閉鎖不全(逆流)などの血流異常を生じる疾患。
高血圧
脳、腎臓などの細動脈硬化を引き起こし、脳動脈の破綻(脳出血)、閉塞(脳梗塞)、腎機能の低下(腎硬化症)の原因となる。また地蔵的な心負荷の増大により心不全の原因にもなりうる。
小腸
十二指腸、空腸、回腸からなり、食物の消化吸収が行われる。語呂合わせ:小腸は十二回食う(空)。
大腸
盲腸、結腸、直腸からなり、食物繊維の発酵、一部の栄養素と水分の吸収が行われる。
盲腸
回腸から大腸への開口部である回盲弁より下にあり、下端が盲端となっている大腸の一部。
ノロウイルス
伝染性の急性胃腸炎を引き起こす。
ロタウイルス
主に冬期に乳幼児に白色の下痢症(乳児白色便性下痢症)を引き起こす。
アデノウイルス
のどの風邪(咽頭炎)をはじめとして気管支炎、肺炎、結膜炎、下痢症などを引き起こす。
インフルエンザウイルス
発熱などの全身症状、呼吸器症状を引き起こす。
ヒトパピローマウイルス
子宮頸癌をはじめとする腫瘍を誘発するウイルス。接触感染により伝搬する。
看護業務の範囲
保健師助産師看護師法に「傷病者もしくは褥婦に対する療養上の世話または診療補助」と規定されている。
療養上の指導を含む日常生活への支援に関する看護上の判断と実施は医師の指示を必要としない。
注射、抜糸、
看護過程
看護過程は一般的な問題解決のプロセスであり、ケアのニーズのアセスメント、診断、ケア計画の立案、ケアの実施、実施したケアの評価といった要素により構成される。
治療計画は医師が立案するもので、ケア
AST
主に肝細胞、筋肉、赤血球に存在する酵素。
肝炎による細胞の壊死により血中に逸脱して血清活性が上昇する。
CEA
carcinoembryonic antigen:癌胎児性抗原
胎児消化管粘膜と共通の抗原性を有する糖蛋白。大腸癌や胃癌などの消化器癌やそれらの転移により血中濃度が増加する。
代表的な腫瘍マーカー。
LDH
体内のすべての細胞に存在する酵素。
急性肝炎、心筋梗塞、血液疾患などによる細胞壊死を反映して血清活性が上昇する。
癌に特異性が高いわけではないので腫瘍マーカーにはならない。
HbAlc
糖尿病のコントロール指標
糖化されたヘモグロビンを測定する検査で、過去一ヶ月程度の糖尿病のコントロール指標として用いられる。
アミラーゼ
膵臓、唾液腺の腫瘍マーカー
膵臓、唾液腺に存在する酵素。
これらの臓器の炎症や腫瘍により血清活性が上昇する。
グロブリン
血漿蛋白のうちのアルブミン以外の蛋白の総称。
ビリルビン
ヘモグロビンなどのヘム蛋白の代謝物として生成され、肝臓でグルクロン酸抱合され、胆汁に排泄される。
溶血性貧血、肝胆道疾患で血中濃度が増加し、横断を生じる。
クレアチニン
筋肉中のクレアチンの代謝物で、腎臓で濾過され尿再感度の再吸収や分泌が少ないため、腎機能評価の指標として用いられる。
腎機能の正確な評価には腎臓の糸球体濾過量(GFR)を測定しなければならないが
ヘモグロビン
赤血球中に存在し、酸素を運搬するタンパク質。
CT検査
X線を用いて身体の断面を撮影する画像診断。
MRI検査
磁場とラジオ波を用いて臓器や血管を撮影する画像診断。
放射線被爆がない
造影剤を使わず血管が撮影可能
核磁気共鳴現象
撮影時に人体から電磁波が発生する
左右エイ質への金属類の持ち込みは
PET検査
ガンマ線を用いて目印をつけた癌細胞を発見する画像診断。
超音波検査
超音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法。
血管造影検査
X線とヨード造影剤を用いた血管の形状、血流を撮影する画像診断。
内服薬
経口投与により、全身または消化管の局所に作用させることを目的に作られた薬。
以下のように様々な種類がある。
錠剤:一定形状に固められた医薬品
散剤:粉末状の医薬品
液剤:液体状の医薬品
吸入薬
薬を噴出させ、口から吸い込み気管支や肺に作用させる薬。内服薬よりも効き目が早く副作用が少ない。
吸入器には以下のタイプがある。
液状の薬を霧状にして吸い込ませるタイプ
ガスの圧力で薬を噴
処方箋
医師、歯科医師、獣医師が作成(処方)し投与が必要な薬品とその服用量、投与方法などを記載した薬剤師に対する文書。
保存期間は医師法では5年、薬剤師法では3年、保険医療養担当規則では3年、医療法施行規則で
薬物の施錠管理
毒薬、向精神薬は保管時に施錠が必要である。
劇薬、治療薬、生物学的製剤は保管時の施錠について規定はない。
根治的治療
病院の原因を取り除き、根本的に治すことを目的とした治療。
姑息的治療
対象とする疾患の根治を目指す治療以外のすべての医療行為。
薬物治療
薬を使用して病気の治療または患者のQOLの改善などを目指す治療。
根治を目標とした薬物治療もあれば、そうでな薬物治療もある。
侵略的治療
生体を傷つけるようなことを伴う治療・処置のこと。
放射線治療
放射線を用いて病巣を対祝させる治療法。放射線治療を用いて根治を目的とすることも少なくない。
麻酔方法の種別
全身麻酔、局所麻酔、伝達麻酔に大別される。
伝達麻酔
局所麻酔の一種で神経を麻酔することで、その神経の支配領域全体を麻酔する方法。
硬膜外麻酔、神経ブロック、脊椎麻酔が含まれる。
全身麻酔
カテーテル治療
カテーテルを血管から挿入して行う治療方法。
心筋梗塞や肝細胞癌の治療で用いられる。
診療の順番
内科診療の原則としては以下の順番で行う。
問診→身体診察→検査
問診
診断の手がかりとするべく、患者から情報を聞くこと。代表的な問診内容を以下に挙げる。
現病歴:現在の疾病の発生状況・経過
既往歴:患者が過去に罹患した疾患
家族歴:患者の血縁親族の疾患
アレル
クリニカルパス
クリティカルパスいう、診療スケジュールのこと。
患者に必要な治療・検査・ケアを縦軸に、それらを提供する時間(日付)を横軸にとって、患者に最適と考えられる医療の介入内容を示す。
患者ケアの質
介護保険
介護保険の特徴
介護保険の自己負担額は一割。
要介護人は市町村が行う。
要支援2段階、要介護5段階の計7段階からなる。
被保険者は40歳以上の医療保険加入者。よって医療保険未加入者は例えば生
SOAP
問題志向型医療の一般的な記録形式。
Subjection:患者の訴え、主観的データ(S枠)
Objective:身体所見・検査結果、客観的データ(O枠)
Assessment:S
患者基本情報
患者を特定するための個人情報。
氏名、性別、生年月日、電話番号を含む。
既往歴などの疾患に関する情報は含まれない。
主訴
受診動機となった症状
現病歴
主訴を含む症状の発現日時、様式、部位、程度、持続時間、随伴症状、増悪、寛解因子、経過などを記録したもの。疾患名ではない。
既往歴
過去に罹患した疾患
理学的所見
触診、聴診、視診などの他覚的な身体所見
地域癌登録
癌の罹患率と地域レベルの生存率を計測する仕組み。
都道府県を主体に実施
2013年12月に病院または都道府県知事により指定された診療所の管理者に原発性の癌について届け出が義務づけられた
国
ICD−10
International Statistical Classification of Diseases and Related Health...
ICD-9-CM
International Classification of Diseases 9 th Revision Clinical...
Kコード
診療報酬点数表の診療行為のうち、手術・処置の領域にふられたコード。Ⅰ桁目を「K」としている。
看護記録
看護師が行う看護活動を記録したもの。診療報酬の算定に使用される。
医療法により2年間の保存義務がある。
手術記録
手術に関する記録
術者氏名、手術記録を識別できる情報、手術を行った日付、手術開始時刻および終了時刻、行った術式、病名が記載される。
保健医療機関および保健医療養担当規則では3年、医療法施行規則では2年
検査所見記録
検査室において行われた検査結果の記録
i医療法施行規則では2年間の保存義務がある。
診療録
医療に関に関する診療経過などの記録
カルテともよばれる。
医師法施行規則により5年以上の保存義務がある。医療法には保存期間の記述はない。
医師法施行規則により以下の項目は最低限記録しな
カルテの開示義務
診療録およびその他診療に関する諸記録などすべての診療情報の管理、開示などのの規定は個人情報保護法を基にして運用されている。
多くの医療機関は診療情報という個人情報を扱う個人情報取扱事業者とされている。
標準偏差
標準偏差:分散の正の平方根
分散:偏差の二乗の期待値、偏差の二乗和を標本数で割った標本分散と(標本数−1)で割った普遍分散がある
偏差:各データと平均値との差
標準偏差の値が大きいと、値のばらつきも大
エビデンスレベル
医学・保健医療の分野では、エビデンスとはある治療法がある病気・毛が・症状に対して、効果があることを示す検証結果・臨床結果、証拠を指す。
エビデンスレベルの高い順
1a:ランダムか比較試験のメタアナリ
検査の感度と特異度
感度:病気がある方を要請とする割合
特異度:病気がない方を陰性とする割合
ポイント
感度が高い検査→病気があろうがなかろうが、基本陽性になりやすい→陽性になりやすいのに陰性になった→病気でない→除外診
感度(鋭敏性)と特異度の計算
感度(鋭敏性)と特異度の計算式を以下に示す。
疾患あり
疾患なし
合計
検査陽性
真陽性
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