単語帳 医療情報システム系

医療情報データベース

医療情報データベースの特徴 患者単位の時系列データ 患者ごとに発生するデータ項目が異なる 同じ項目でも患者ごとにデータ量が異なる データ項目数が多く、形式もさまざま  

MFER

医用波形フォーマット規格 心電図、呼吸波形、脳波、血圧波形など多くの医用波形を統合的に記述する規格

DICOM

医用画像標準規格 CT検査、病理検査、MRI検査、内視鏡検査など。   DICOM規格では、DICOM通信で提供される様々な機能をサービス(クラス)と読んでいます。このサービスクラスには、サービスを提供するサービスクラス・プロバイダー(SCP)、サービスの提供を受けるサービスクラス・ユーザー(SCU)の2つの種類があります。   代表的なサービスクラス Storage Service Class:装置間で画像を送受信する Basic Worklist Management Service...

保険者

保険証の発行元。 個人情報には該当しない。

診療情報の二次利用

一次利用:患者の診療目的のための利用や、医療行為の公的書類作成のための利用 二次利用:一次利用の目的外に診療情報を利用すること 例 症例報告 経営分析 地域がん登録

医療情報システムの安全管理に関するガイドライン

最新は4.2版 ガイドラインには一通り目を通した方が良いかも 各章の目次より はじめに 本指針の読み方 本ガイドラインの対象システム及び対象情報 電子情報を扱う医療機関等における責任のあり方 情報の相互利用性と標準化について 情報システムの基本的な安全管理 保存義務のある診療録等を電子的に保存する場合の指針を含んでいる。 保存義務のある診療録等を医療機関等の外部に保存する場合の指針を含んでいる。 e-文書法に基づいてスキャナ等により電子化して保存する場合の指針を含んでいる。 .運用管理規程に関する事項について記載されている。

電子保存の3基準(原則)

真正性  正当な人が記録し確認された情報に関し、第三者から見て作成の責任の所在が明確であり、かつ、故意または過失による、虚偽入力、書き換え、消去、及び混同が防止されていること。 見読性  電子媒体に保存された内容を、権限保有者からの要求に基づき必要に応じて肉眼で見読可能な状態にできること。 保存性  記録された情報が法令等で定められた期間に渡って真正性を保ち、見読可能にできる状態で保存されることをいう。

診療記録の外部保存

保存期間を定める 保存委託する場合、責任分界点を定めなければならない 保存受託者は新郎録を分析することは許されていない 保存場所の如何に関わらず管理責任は医療機関の管理者にある 可搬媒体で診療録の保存を行う場合の基準 保存先での電子保存の3基準が確保されていること 個人情報の保護に関する法律遵守し、患者のプライバシー保護と個人情報保護が担保されていること 委託する医療機関側の責任において行うこと 事故などが起こった時の責任の所在を明確化しておくこと 保存場所は下記の要件をみたしていること   ・病院、診療所またはこれに準ず医療法人などが管理する場所、データセンタ

HIS

Hospital Information System 病院情報システム

RIS

Radiology Information System 放射線部門情報システム 放射線オーダまでがHISに含まれ、放射線部内で行われる業務管理系がRISと呼ばれることが一般的である。 検査機器とRIS間の患者リスト、実施情報の送信、DICOMサーバへの画像転送はDICOM企画で規定されている。

SPD

Supply Processing and Distribution 医療材料などの物品・物流管理システム 調達業務や在庫管理、原価管理、コスト削減などの病院経営の改善・効率化のための機能を含めた内容

PACS

Picture Archiving and Communication System 画像配信と管理を行うシステム 画像撮影装置(モダリティ)から受信した画像データを保管、閲覧、管理することを目的としている。 超音波、内視鏡、眼底といった非放射線機器の画像についても、DICOMという共通規格を通じて連携を図ることにより一元管理することが可能になる。

MEDLINE

Medical Literature Analysis and Retrieval System Online 医学を中心とする生命科学の文献情報を収集したオンラインデータベース

医療過誤

医療者側のミスにより患者に被害を発生させる行為のこと。 故に患者に不利益がない行為は医療過誤の対象から除外される。

レセプトチェック機能

レセプトとは診療報酬明細書のこと。 レセプトチェック機能とは医療機関が保険者に対して診療にかかった費用の保険分を請求するときに用いる機能。患者には影響がない。

入院予約

入院予約システムの特徴 入院の指示は診察や検査の結果にもとづき医師が行う。 入院目的、患者の希望で病室の種類を選択する必要がある 入院日の管理が必要である

予約が必要な検査

準備や検査に比較的長い時間が掛かる検査、特殊な薬剤を必要とする検査は予約が必須である。 予約が必要な検査には下記の検査が挙げられる。 核医学検査 内視鏡検査 CT造影検査 胃透視検査

注射薬の運用

注射薬運用の特徴 変更や中止といったオーダの変更が多い 実施入力が必須である 医事会計では投与した薬剤の1日当たりの送料が必要である 誤投与を防止するためにバーコードが用いられる 連日投与する注射薬は人後に分割して配送されることが多い

採血支援システム

採血支援システムの特徴 採血管はオーダIDで識別する ⇒複数検査に対応するため、複数の採血管を使用するそのため患者IDでは識別出来ない 主に外来の採血業務を支援する 患者の取り違えを防止する工夫が施される ⇒患者の認証や検体の認証にバーコードを使用するなど ターンアラウンドタイムの分析などが実施される ⇒ターンアラウンドタイム:検査受付から結果を報告するまでの時間、または検査依頼から結果報告を受けるまでの時間。ターンアラウンドタイムを短くすることは外来診療での重要な課題である。

造影CT

造影CT検査時には、造影アレルギー、造影剤による腎障害、放射線被ばくが重要な要素となる。 造影剤による腎障害発症リスクの予測にはGFRあるいはクレアチニン値が指標となる。

リハビリテーション情報システム

医師と療法士、会計システムを繋ぐシステム全般のこと? リハビリテーション情報システムに必要な機能。まだまだあるかな。 医師がリハビリテーション依頼箋を記載し、依頼する 療法士が依頼箋を確認する 療法士が訓練記録を記載する 実施記録を記載し、医事会計システムに伝達する

看護管理を支援するシステム

看護管理の目的を達成するために有用な情報を扱うシステムのこと 主な管理内容 空床管理 看護職員の管理 看護勤務管理  

看護業務を支援するシステム

看護業務のうち主に新郎の補助業務や接点業務を支援するためのシステム 主な支援内容 指示受け 与薬管理(物流管理) 実施時の患者誤認防止

栄養管理を支援するシステム

栄養管理部門において食数・献立・食材などの管理や、漢書の禁止食品の献立への反映を行うシステム。

歯科の情報システム

歯科の情報システムの特徴 歯科独自に歯周疾患検査がある 病名にははの部位を明示する必要がある 処置の履歴は歯単位で保持される 歯のない部位にも病名がつけられるようにされている 部位を選択するとき複数の歯を同時に選べるようにされている

ME機器管理システム

病院内の医療機器の運用管理・安全対策を行うことで、患者の安全を確保することを目的としたシステム。 厚生労働省の安全対策指針では、ME機器を中央管理することが求められており、以下の機能が求められている。 貸出返却記録 保守計画、点検修理記録 部品在庫管理

病院情報システムにおける仮想化端末

仮想化端末(シンクライアント)は、サーバ側でデータを処理し、その結果だけを端末に表示するよう設計をされている。アプリケーションもデータもサーバ側に保存され、端末側には残らない。 病院情報システムにおける仮想化端末には以下のような効果が見込める。 セキュリティを担保した電子カルテの情報の参照 端末の故障率低減による運用コストの削減 使用中の電子カルテを別端末で継続使用する

病院情報システムのユーザ管理

ユーザが退職した後も治療記録などは残す必要があるため、速やかにユーザIDを削除することはしない。 アクセス権を再設定を行い対応する必要がある。

病院情報システムの安全管理監査

病院情報システムの安全管理監査の特徴 運用責任者は監査責任者に毎年X回、情報システムの監査を実施させる。 監査の責任者には十分な権限を与える必要があるため、病院長が指名する。 監査技法としては、ヒアリングやレビューがある。 実施計画書に監査の具体的な内容を記載する。 監査人は組織上の独立性と知識としての専門性を有した人物に依頼する。

医療情報を受託管理する情報処理事業者向けのガイドライン

事業者が「原則として行うべきでない行為」 情報処理事業者の施設において、無線LANを利用すること 情報処理事業者がリモートアクセスにより紹鴎処理システムを有用管理すること 情報処理システムにおいて電子メール、ワードプロセッサ、プレゼンテーションツールなどの汎用アプリケーションを利用すること

医療情報システムの運用管理規定

医療情報システムの安全管理に関するガイドラインより下記の規定を定めることとされている 理念(基本方針と管理目的の表明) 医療機関等の体制 契約書・マニュアルなどの文書管理 リスクに対する予防、発生時の対応方法 機器を用いる場合は機器の管理 個人情報の記録媒体管理(保管・授受など)の方法 患者などへの説明と同意を得る方法 監査 苦情・質問の受付窓口

特定健診

2008年4月より始まった40歳~74歳までの公的医療保険加入者全員を対象とした保健制度である(高齢者の医療の確保に関する法律第十八条、国民健康保険法第八十二条)。 正式には「特定健康診査・特定保健指導」という。一般には「メタボ健診」といわれており、健診の項目は平成19年厚生労働省令第157号第1条に規定されている。 電子ファイルは決済情報を含めてXML形式で記述する 電子ファイルのフォーマットはHL7 CDA Release...

遠隔診療

遠隔診療と診断では特徴が異なるの。 遠隔診療の特徴 新たな処方を発行可能 画質の規定はない 診療を継続している慢性期疾患の患者などを対象とする 初診患者の遠隔診療は認められていない 電話では通常遠隔診断とは認められない

遠隔放射線診断

遠隔放射線診断の特徴 法人が遠隔診断を受託する業を行うことできる 報酬額は診療報酬上では定められていない、施設間で取り決める 依頼を受けるのは画像診断を担当する常勤の医師であることが規定されているが、専門医である必要はない 診断結果の責任の所在は明確化されておらず、一般に依頼医師と日依頼医師の双方にあると考えられる 診断を行う画像を遠隔で送る昨日があれば、同じシステムである必要はない

遠隔病理診断

診療報酬点数表の病理診断料を算定できる 診断する画像の質に今のところ法の定めはないが、診断のためには高画質であることが望ましい 病理画像と必要な診療情報を送付し診断結果を返送することで遠隔病理診断は成り立つ。医師間に直接の面識がなくても診断は可能 電子カルテシステムは必ずしも必要ではない 遠隔病理診断には標本を郵送でやりとりすることは含まれていない

地域医療連携

簡単に言えば地域の様々な医療機関が専門化、機能分担を進め相互に連携することで、地域全体で医療の質を向上させること。 下記は地域医療連携で期待できる効果の一例 在宅医療で訪問看護師と主治医が情報を共有するために利用できる 調剤薬局と連携することでジェネリック薬への変更などの調剤情報を共有できる 検査センターと連携することで検査結果が自動的に入浴されるシステムを構築できる ASP型システムを用いれば、場所を限定せずに利用できる医療連携システムが構築できる

NIC

Nursing Intervention Classification 介護介入分類 看護過程の段階の1つ。 目標に到達するための、看護行為や患者の自己努力。

NOC

Nursing Outcomes Classification 看護成果分類 看護介入によってもたらされる患者の成果

ICNP

International Classification for Nursing Practice 看護実践国際分類 世界中の医療システムにおいて、看護データを容易に入手・活用できることを展望とする、既存の看護用語の分類体系および看護実践の言語・標準化への取り組みを指します。

NMDS

Nursing Minimum Data Set...

NANDA

North American Nursing Diagnosis Association 北米看護診断協会看護診断分類 1982年に設立された看護師の職能団体で、看護診断の基準や命名法、分類学の発展と改善を行っている。

看護過程

ヘルスケア、看護ケアを必要としている患者や病人に、その人に可能な限り最良で、最善のケアを提供するためにどのような計画、介入援助が望ましいかと考えて、計画、行動していく一連の思考と行動の経緯のこと。 看護過程の5段階 看護アセスメント:目の前にある健康問題、または潜在的な問題を把握するために、情報を収集する。バイタルサイン、病歴(既往歴)、家族構成 看護診断:収集した情報が正しいことを確認し、次いでデータを分析する。 看護計画:その問題の解決のために、患者と共に行動計画を作成する。 看護介入:目標に到達するための、看護行為や患者の自己努力。 看護評価:看護者はどのような成果が現れたか

医薬品バーコード

バーコード表示によるメリット一覧 一般的な商品と同様に在庫管理などを含めた流通効率化が可能にな 医療情報システムがバーコードに対応することで、ロット単位で使用した患者を明らかにすることができる 患者の個人識別情報と使用する薬剤を対応させることが容易になる 医薬品使用時の安全確保に有用である。

JLAC10

日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コードのこと。 JLAC10コードは15桁で、分析物5桁、識別4桁、材料3桁、測定法3桁から成る。

SNOMED

病理用語のコード体系

HL7

Health Level Seven 医療情報交換に関するOSI参照モデルのレイヤ7のプロトコルという意味合いです。 レイヤ7ですから当然のことながらアプリケーションレベルで、病院内の患者の情報、検査オーダー、検査報告などを交換するための規約です。 主にHIS内やHISとRIS間のデータ交換に使用されています。 DICOMと並び病院情報の中で最もポピュラーな規格。 処方オーダメッセージ、調剤実施メッセージに関連する規定がある。

コネクタソン

IHEで行われる接続テスト

IHE

DICOMとHL7という既存の規格を使用して、病院内の医療情報システムを統一的に運用するためのガイドライン作成と普及を目指す運動のこと つまり、既存の標準規格の利用方法の提言する運動のこと

SCP

Service Class Provider サービスクラスプロバイダ DICOM仕様中の機能やプロトコルの分類を意味します。 サービスクラスプロバイダは、操作の実行および通知の発行を行うDICOMアプリケーション実体を指します。 一般のクライアント・サーバシステム中のサーバに相当します。

SCU

Service Class Userサービスクラスユーザ サービスクラスユーザは、操作の発行および通知の実行を行うDICOMアプリケーション実体を指します。一般のクライアント・サーバシステム中のクライアントに相当します。

コンフォーマンスステートメント

日本語で適合性宣言と呼ばれ、DICOM装置の開発ベンダーが、その装置がDICOM規格のどの部分を実装しているかを明確に記述した文書のことです。

IHE-PDI

Integration the Healthcare Enterprise – Portable Data for Imageing IHEで定義した可搬型画像データの統合プロファイル。 可搬型媒体を介して医用画像関連情報を受け渡しするアクタおよびトランザクションを定義している。

CRM

Customer Relationship Management 情報システムを用いて顧客との長期的な関係を気付く手法

DWH

Data Ware House データを分析して意思決定に役立てるためデータを収集蓄積するもの。 データの二次利用にあたる。

RAS

Remote Access Servise / Reliability Availability Serviceability Remote Access Servise  読んで字のごとく、遠隔地のコンピュータネットワークへ接続するための仕組み。 Reliability Availability Serviceability  コンピュータシステムの信頼性を図る基準の1つ。  Reliabilityは平均故障間隔、Avalabilityは稼働率、Serviceabilityは平均修理時間で評価されます。

EMR

Electronic Medical Record 電子カルテ 医師・歯科医師などの医療関係者が職務上作成する諸記録を電子的に保存・管理・利用するシステムのこと。

EHR

Electronic Health Record 電子健康記録 異なる医療機関・健康関連組織で別々に管理されている個々人の健康・医療情報を地域/国レベルで集約・統合して共同利用する仕組みのこと。医療構造改革を達成する手段として期待されている。